肩の痛み

肩の症状

肩の症状を引き起こす
主な疾患

四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)

四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)肩の痛みや腕の動かしにくさが起こる肩関節疾患の総称で、正式名称は「肩関節周囲炎」です。40~50代の方に多くみられることから「四十肩・五十肩」とよく呼ばれています。

症状

  • 腕が上げられない
  • 腕を上げると肩が痛くなる
  • 安静時でも肩が痛い
  • 寝ている時でも肩が痛くなって熟睡できない
  • 衣類の脱ぎ着や洗髪などの動作に支障をきたす

四十肩・五十肩
(肩関節
周囲炎)

肩腱板断裂

「腱板」とは、棘上筋(きょくじょうきん)・棘下筋(きょくかきん)・肩甲下筋(けんこうかきん)・小円筋(しょうえんきん)の総称です。40歳以上の男性(男62%、女38%)、右肩に好発します。発症年齢のピークは60代です。
肩の運動障害・運動痛・夜間痛を訴えますが、夜間痛で睡眠がとれないことが受診する一番の理由です。 運動痛はありますが、多くの患者さんは肩の挙上は可能です。
急に大きな負荷が肩にかかることで、発症するケースが多いです。また、些細な怪我やオーバーユースが原因で、発症することもあります。四十肩・五十肩を訴えて受診した患者様の中には、肩腱板断裂が見つかった方もいます。

症状

  • 腕が上がらない
  • 「背中に手を回す」「高い所にあるものを取る」などを行うと肩が痛くなる
  • 就寝中、肩の痛みで熟睡できないなど

石灰沈着性腱板炎

40~50歳代の女性に多くみられます。肩腱板内に沈着したリン酸カルシウム結晶によって急性の炎症が生じる事によって起こる肩の疼痛・運動制限です。
この石灰は、当初は濃厚なミルク状で、時がたつにつれ、練り歯磨き状、石膏(せっこう)状へと硬く変化していきます。
石灰が、どんどんたまって膨らんでくると痛みが増してきます。そして、腱板から滑液包内に破れ出る時に激痛となります。

症状

  • 夜間に突然生じる肩関節の疼痛
  • 痛みで腕を動かす、上げると言った動作が
    できなくなる
  • 髪をとかす、洗髪、ヘアアレンジ、洗濯物を干す
    といった動作にも支障をきたす

近年、集束型体外衝撃波治療が、石灰沈着(カルシウム)の吸収を促進させるということがわかってきました。

集束型体外衝撃波

肩関節前方不安定症

肩関節が前の方向へ、脱臼してしまう状態です。亜脱臼(脱臼しそうになる状態)が何度も起こりやすく、服の脱ぎ着といった些細な動作でも脱臼・亜脱臼を起こしてしまうようになります。痛みが出るため、QOLを大幅に低下させてしまいます。
肩関節は反復性脱臼が最も多くみられる関節です。ほとんどのものが外傷性の脱臼に続発しておこります。外傷による肩関節の脱臼は、ラグビー、アメフト、柔道などのコンタクトスポーツに多く、前下方脱臼がほとんどです。
肩関節は一度脱臼を起こすと、その後は脱臼しやすくなり、前下方脱臼では、外転・外旋位を強制されることによっておこります。
脱臼の回数を増すごとに軽微な外力でおこるようになり、スポーツ活動ばかりでなく、寝返りのような日常動作でも脱臼が起こりやすくなります。これを反復性肩関節脱臼と呼びます。

症状

  • 肩関節がすぐ外れてしまう、すぐ外れそうになる
  • 「腕を背中に回す」といった動作を行うと、脱臼や
    亜脱臼を起こしてしまう
  • 就寝中に寝返りを打つと、脱臼や亜脱臼が起きて
    熟睡できない
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